終わる、終える、という意味の英語もいろいろ。
finish end over。
それぞれ、どんな時に使うのでしょう?
ちょっとしたニュアンスの違いがあるようです。
「終わる」「終える」という意味を持つ英語についてまとめます。
”終わる”意味を持つ英語
終わる、と言う意味の英単語を挙げてみます。単語の元々の意味も合わせてまとめます。
- finish…りっぱに仕上げをして終える
- end(動詞)…行なわれていたことが終了する
- complete(動詞)…完全に終える(初めから終わりまで)
- over(副詞)…be overで「明ける」という元の意味があり、「終わる」という意味に使われます。
finish
コンサートは午後3時に終わった。
The concert finished at 3 p.m.
宿題はもう終わったの?
Have you finished your homework yet?
今日の仕事は終わりました。
My work for today has finished.
それはもう終わったことだ。
That’s all finished.
finishは元々の意味が、終了するで、 完了するという意味合いが強いです。
ただおしまいになるのではなくて、やり遂げて終えるようなときに使います。
end
戦争は終わった。
The war ended.
あと1週間で夏休みが終わります。
Summer vacation ends in a week.
endは、もともと末端、行きつくところ、という意味です。
そこから、今まで行われていたことが、終わる(行きつく)時に使います。
戦争や、(今年の)夏休みが終わった、というときにfinishedを使うと
やり遂げた、完了したというニュアンスになってしまいます。
その為、endを使うのです。
complete
彼は家の修理を終えた。
He completed repairing his house.
それはすでに終わっている。
That has already been completed.
completeは完全に、満たされたというもともとの意味があります。
終わるという時に使う場合は、「完全に終わった」というニュアンスです。
finishと近いですけど、より固く、完璧に、と言いたい時に使います。
over
彼の高校は4時に終わります。
His high school will be over at four.
冬はいつ終わるの?
When will winter be over?
be overのもともとの意味は「明ける」です。
〇〇明け、と考えるとわかりやすいですね。
例えば、高校の授業なら、授業明けは何時?、
冬はいつ明けるの?という意味合いになるわけです。
「思わしくない結果になる」という意味の”終わる”
終わるという言葉の中には、「思わしくない結果になる」と言う意味を持つ場合もあります。
若い世代の子が言うところの「オワタ」というのと似てますね。
その時に使うのはendです。
- end in 〇〇
〇〇に終わる。
私の計画は失敗に終わった
My plan ended in failure.
すべては夢に終わった
Everything ended in smoke.
(end in smokeで、夢に終わる、煙と消えるという意味)
最後に 終わったー!
余談ですが、先日、中間テストを終えて帰宅した次女に「テストはどうだった?」と聞いたら、
「終わった」と答えました。
「そっか。ほっとするね。」と返すと
「finish じゃないよ。The endだよ」。と。
若い子たちの日本語の語彙の中にも「終わった」というと、2種類の意味があるようです。
彼女は「finish」や「the end」と答えましたが、これを英語で表すと、
テストは不調に終わった。
The exam was ended in failure.
ですね。
そして、テストが終わった!!と喜ぶ場合は、
テストがやっと終わった
My exam is finally over!
と言えば、英語圏の方にもニュアンスがつたわるでしょう。
出来れば、ended in failure じゃないように、普段から英語の勉強をしておきたいものです。