中学の英文法を一通り終え、次は高校英文法だ!と意気込んで本を探してみました。
書店にはたくさんの英文法の本があり、どれにするか迷ってしまいます。
いろいろ手に取って中を覗いては、棚に戻す、という作業を繰り返していて、
何冊目かで「関先生が教える世界一わかりやすい英文法の授業」という本にあたりました。
「世界一わかりやすい」という言葉、魅力的です(笑)
さっそく購入して読んでみました。
英語やり直し始めて3,4か月というレベルの私にとって、この本はどうだったのか?
感想を口コミレポートにまとめました。
この本を読んでみようかなーという方に、参考になるとうれしいです。
「世界一わかりやすい英文法の授業」関正生とは
この本を書いた、関先生こと、関正生さんは、
スタディサプリで英語の担当をしている先生です。
わかりやすい英語を教えてくれる先生として、人気が高いのだとか。
私は、長女が高校時代に使っていたスタディサプリで、何回か授業動画を見たことがありました。
この本の特徴を3つ、本文から引用すると、
Part1 英文法のナゼ?を解き明かす
Part2 英語を形から理解する
part3 品詞・機能を理解する
コラム・補足
となっています。
このひとつひとつのパートが
目からうろこだし、見方を変えるとこんなに簡単なんだと思える。
ただ普通に、読み物として読んでいるのも楽しい英文法の本と言えます。
語り口調の英文法の本は、時々ありますけど、
関先生の解説は、冗長でなく、わかりやすさは抜群でした。
⇒カラー改訂版 世界一わかりやすい英文法の授業
(2018年5月18日にフルカラーに改訂されたので、私が持っているものとは見た目が違います。)
「世界一わかりやすい英文法の授業」を一通り読んだ感想
中学、高校と、学校の授業で英語を勉強してきた、
今になって、うろ覚えの英文法をやってみようかな。
そういう人にとって、
なるほど!という体験をいっぱいできる本でした。
私のような、英語の勉強をやり直したいという人にとっては、
この本は高校の英文法を知るきっかけに、ぴったりです。
世界一わかりやすい!という本のタイトルは、
読む人の英語レベルによって受け取る印象が違うでしょう。
私にとっては、とてもわかりやすかったです。
「世界一わかりやすい英文法の授業」の内容と面白かったポイント
世界一わかりやすい英文法の授業の内容をズバリ言うと、
「丸暗記ではなくて、”なぜ、そうなるの?”ということを解説して英文法を元から理解すること」に重きを置いた本です。
最初に世界的に有名な名言や、文学の一節が登場します。
その中に出てくる、英文法について、わかりやすく解説していくという流れです。
今まで、英文法って、覚えることが多すぎるし、
わかりにくいし、めんどくさいというイメージでした。
でも、この本によって、「へぇ~英文法って面白いじゃん」と、意識がガラッと変わりました。
暗記するだけのものじゃないんですね。
言葉の成り立ちの理由がわかると、ちょっとした英文も楽に理解することが出来るのです。
例えば。私が「へぇ!!!」と思った項目の一つとして、
willの考え方について、ちょっとご紹介しますね。
助動詞10「willの本当の意味」
willは「~でしょう」じゃない、と書いてあります。
中学英文法では、でしょう、と習ってるので、
どんな英文を見ても、でしょう、と訳してしまいがち。
それで、なんか意味が通らないorzとなってしまうんです。
でも、willは「~でしょう」じゃなくて、
実は、willの意味は「100%、必ず~する」っていう非常にパワフルな意味なんです。
世界一わかりやすい英文法の授業より
と、関先生は言うのです。
ええ?全く違うじゃない、印象が!と。驚きました。
そこで、例に挙げられていたのが、結婚式でのやりとり。
結婚式で「あなたは彼を一生涯夫とすることを誓いますか?」という神父さんの問いに対し、
英語では花嫁さんは、「I will.」と答えるそう。
「たぶん誓うでしょう」なんて言ったら新郎も大ショックです。
世界一わかりやすい英文法の授業より
思わず笑ってしまいましたが、すっごく理解できました。
willは、「100%、必ず~する」わけだから、
そのつもりです!⇒100%することを決めている、という意味になるわけ。
I willは、「はい、誓います!」という意味になるんですね。
こんなふうに、全部で42個の項目について、
なぜ、こうなるの?ということを、例を交えて解説しています。
文法書という雰囲気の固さはなく、
基本的に語り口調なので、スッと読めました。
私のような社会人(主婦)にとって、
難しかったり分厚すぎる英文法の本は正直言って骨が折れます。
へぇ~そうだったんだ!ということを繰り返しながら
英文法を復習して、かつ、今まであいまいだったことを、わかりやすいアプローチで理解できる。
それがこの本のよいところだと感じました。
世界一わかりやすい~の使い方(初心者向け)
世界一わかりやすい英文法の授業は、高校英文法初心者が使うなら、
まずは、一通り、面白そうと思えるところから開いて、読み切ると良いと思います。
読み物として、普通に楽しむことから始めるのがベストだと感じました。
面白い!と思うことは勉強の原動力。
読まなくちゃ…とネガティブに取り組むより、ワクワクしながら読んだ方が効果的です。
へぇ!と思ったところには、付箋を挟んでおくと良いです。
私自身はそうしました。
この作業をすると、意外と印象に残るようで、
あれ、なんだったっけ…。とパッと開いてもう一回読んだり、というのにも使えました。
一通り読んだら、2周目を。
今度は、例文としてあげられている有名な一節などを
よく読んで覚えるくらい読むと、理解が深まります。
覚えるというよりは、理由を知る、という方向で読みます。
項目の最後にある「まとめ」のところを、
ノートに書き出しておくと、簡単英文法メモみたいなのが出来て、
持ち歩けるので良かったです。
最後に
普段の勉強は、スタディサプリENGLISHをベースに行っているのですけど、
ときどき、こうやって英語の学習用の本を読むのが楽しいです。
英文法なんて知らなくても、英語はしゃべれるよ。
だって、ネイティブの人は英文法なんて意識せずにしゃべってるでしょ。
という意見をちょくちょく聞きますよね。
そもそも、英語圏の人がしゃべっている英語の法則が英文法なわけで、当たり前だわ、と思うんですよね。
スタディサプリENGLISHはアプリで会話を聞きながら学ぶ教材ですけど、
それでも、ちゃんと英語の文法解説動画が付いているくらいですから。
英語ネイティブではない人にとっては、やっぱり、英文法を理解することは大切だと痛感してます。
世界一わかりやすい英文法の授業は、
英文法の「なぜ?」と解き明かすことに焦点を当ててるのが他の本と違うところ。
読み物としても面白く、読みやすくできていて、とっつきやすいです。
面倒くさいと思っていた英文法への意識が変わる。
特に、英語やり直し世代(?)の人には最初の壁を取っ払う意味でもおすすめです。